在学生の声

髙松 慎矢(高度金融専門人材養成プログラム(MF)・2017年度入学)

株式会社りそな銀行 リスク統括部 金融テクノロジーグループ勤務(執筆当時)

――入学の動機を教えてください。

私はこれまで、現在所属する部署で信用リスク計測モデルの数値検証やデリバティブ商品の価格検証を行う業務に携わってきました。そこではファイナンス理論や確率論・統計学等の数学の幅広い知識が必要とされます。業務で必要な部分について、都度参考書や論文を読んできましたが、知識が断片的で、新たな課題に対する応用力が不足している点に壁を感じていました。そこで、これまで学んできた事項を含め、改めて基礎の部分から、ファイナンス理論や数学の知識を体系的に学び、今使っているリスク計量化モデルやプライシングモデルが、ファイナンス理論の中でどういう位置づけなのか理解したい、最新の研究動向に触れ、自身の業務を俯瞰したいという思いが高まりました。

本プログラムは他のビジネススクールよりもファイナンス理論や数学に特化しており、私が感じていた壁を突き破るためにうってつけだと考え、本プログラムへの入学を決めました。

――入学して思うことをお聞かせください。

本プログラムは、本学のビジネススクールの中でも特に少人数態勢をとっています。講義は数名で受けているため、講義中でも質問や議論がごく自然に行われています。また、授業中に理解できなかった点は、授業後納得いくまで教えて頂くことができ、消化不良のまま進んでしまうということがありません。特に、確率論など、その概念を捉えることが難しい分野について、このように少人数制で手厚い指導を受けることができるのは、本学ならではの大きなメリットであると感じています。

ファイナンス演習では、教授陣全員を前にして論文精読や実証分析の結果を90分かけて発表するという場が設けられています。教示陣全員を前にして発表するというのは緊張感がありますし、発表内容ついて誤った理解をしている点、検討が足りない点を指摘されるというのは楽しいことではありませんが、幅広い観点からアドバイスを頂くことができ、得るものが多く非常に密度の濃い演習となっています。

本プログラムは、講義後に課題が出題される科目が多く、平日の夜や土日に課題に取り組むことになります。日中講義を受けながら夜や土日に課題をこなしていく生活はかなり大変ですが、課題をこなしていくことで知識が自分のものになっていく実感があります。また、課題は自由度が高いものが多く、自身の業務内容や興味に応じ、自ら考えモデルを構築する訓練をすることができます。例えば、「自由にテーマを設定し、金融時系列モデルを構築せよ」という金融時系列解析の課題に対し、倒産件数の時系列モデルの構築というテーマを設定し、データの取り扱い、モデルの選択、構築したモデルの評価といった一連のプロセスについて自ら考え、モデルを構築しました。

――これから入学を検討している方へメッセージをお願いします。

本プログラムは、実務で活用することを意識したプログラムであると感じています。実務の最前線で活躍されている方から、理論が実際にどのように応用されているかについて学ぶことも可能です。金融機関に勤務された経験をお持ちの教授の方もいらっしゃり、最先端の理論を、実務での活用を意識しながら知識をつけることができます。

講義についていくのは大変ですし、課題に追われる毎日になるとは思いますが、ファイナンス理論を武器とし、高いレベルで金融の実務家として活躍していくことを目指されている方にとって、本学は最適な場所であると思います。

竹田 健人(高度金融専門人材養成プログラム(MF)・2017年度入学)

――入学の動機を教えてください。

私は学部卒業後,社会人を経ずにこのプログラムへ入学しました.学部時代から数理ファイナンスを専攻しており,将来は金融機関の運用部門やリスク管理部門への就職を志していました.そのためにも大学院への進学を決めていましたが,当初はそのまま同じ研究室の修士過程へ進もうと考えていました.

しかしながら,修士の2年間のほとんどを研究に費やすよりも,ファイナンス理論のより広い範囲を基礎から学びたいという思いが強くありました.そんな私にとって,ファイナンス・金融工学を体系的に学ぶことのできるこのプログラムはまさに理想的なものであったため,入学を決意しました.

――入学して思うことをお聞かせください。

まず,入学して驚いたことは先生方のサポートが充実していることです.特任の方を含めると,学生の数以上の教授陣が在籍されているという,非常に贅沢な環境です.またそれぞれの先生との距離感が近いというのも特徴であると思います.

講義は少人数で行われるため,きめ細かい指導を受けることができ,バックグラウンドの知識に乏しい講義であっても,基礎から知識を積み上げていくことができます.また,それらの講義全てが繋がりを持って設置されているため,“あの授業で学んだ統計手法をこの授業の投資戦略の構築に使ってみてはどうか”といったように,知識の引き出しの数が着実に増えていることを実感します.まさに“体系的に学ぶ”ということの意義がそこにはありました.

――これから入学を検討している方へメッセージをお願いします。

学部卒生として入学した私にとって,金融の第一線で活躍しておられる実務家の方々と切磋琢磨し合えるこの環境は,とても刺激的なものとなっています.実務家の方だけでなく,学部卒生にとっても,通常の大学院とは一味違うこのプログラムでの2年間は,自分を大きく成長させ,将来の可能性を広げるものになると思います.