在学生の声
S.A
(民間企業勤務)
――入学の動機を教えてください。
私は現在、人事関連の仕事をしています。近年では、人事の領域でもデータ分析を行うことが増えており、計量経済学を中心に経済学に触れる機会が増えています。このような中、企業人事や労働市場に関する課題を経済学の視点でとらえるということに関心が高まったというのが、経済学を学ぶきっかけになりました。また、MEcの経済学プログラムは、少人数で高度な専門性を身に着けられるという点で、本格的に経済学を学ぶには適した環境であろうと考えました。
――入学して思うことをお聞かせください。
1年目の前期は、まさに本格的かつ高度なミクロ・マクロ・計量経済学をコア科目として一気に学ぶことになります。一方で、コア科目を学ぶ上で必要になる数学の基礎を事前に学ぶ場が用意されているなど、学業を離れて久しい社会人への配慮もなされています。また、高度でありながらも大変わかりやすい授業内容と、少人数であるが故の質問しやすい環境は、貴重であると感じました。
1年目の後期には、コア科目を基礎とした応用科目を学びます。応用科目の授業は、様々なテーマに基づき、最新の学術論文の解説を交えながら進められます。自身の興味がある分野において、研究テーマや研究手法の最先端を学ぶことができます。
個人的には、初めて体系的に経済学を学ぶことで、多くの新たな発見、学びを得ることができました。結果として、入学当初に想定していたものとは異なる手法を用いた研究で修士論文を執筆することを決めました。修士論文の執筆は、ほとんど土地勘がない中でのスタートでしたが、主査・副指導教員の先生方から非常に丁寧なご指導をいただきながら、進めることができています。
――これから入学を検討している方へメッセージをお願いします。
経済学は合理的で冷たいなどと言われることもあります。しかしながら、様々な価値観を持った人々が複雑な課題に対する議論をするうえでは、その下地となる、あるいは立ち戻るための、経済モデルのようなシンプルかつ合理的な基礎が重要であると、社会人経験が長くなるほどに痛感しています。
MEcの経済学プログラムは、かつて経済学を学んだ方が最新の知見に基づき知識・スキルをアップデートするだけでなく、異なる分野出身でも社会人経験を通じて直面する課題により深く取り組みたい、という方にもおすすめです。