経営学研究科について

専攻長挨拶

経営学・経済学・ファイナンスの
高度専門人材の養成

経営学専攻長高尾 義明

首都大学東京大学院経営学研究科は、2018(平成30)年度よりこれまでの社会科学研究科経営学専攻から経営学研究科経営学専攻として再編されました。

経営学研究科の母体となった社会科学研究科経営学専攻は、2003(平成15)年に設置した高度専門職業人養成プログラム(設置当時は東京都立大学社会科学研究科)、2016(平成28)年より開始した高度金融専門人材養成プログラム、および東京都立大学社会科学研究科経済政策専攻の流れを汲む研究者養成プログラムの3つのプログラムの提供により、経営学・経済学・ファイナンス分野において、高度な専門性を持つ実務家の養成および研究者養成の機能を担ってきました。

相互に関連している経営学・経済学・ファイナンス分野における体系的な人材養成の要請に引き続き応え、かつ、研究上のシナジー効果と有機的な教育を実現すべく、経営学研究科経営学専攻への組織再編とともに人材育成プログラムの整備を図りました。

博士前期課程では、従来の高度専門職業人養成プログラムと高度金融専門人材養成プログラムを引き継ぐ経営学プログラム(Master of Business Administration)とファイナンスプログラム(Master of Finance)の他に、新たに経済学プログラム(Master of Economics)を開設しました。これにより経営学・経済学・ファイナンスを体系的に学ぶ3プログラム体制を取るとともに、前期課程の学生定員を40名から50名に増員しています。社会人が学びやすいように主に丸の内サテライトキャンパスで授業を開講し、経営学プログラムと経済学プログラムは主に平日夜間に開講されます。

博士後期課程は、これまでの社会科学研究科経営学専攻博士後期課程の内容を引き継ぎます(学生定員5人)。経営学を中心に据えながら経済学および多分野に跨がるファイナンスの領域を教育研究対象として、高度な研究水準を維持するとともに、その成果を博士後期課程の学術的もしくは実践的な教育に反映させていきます。

多くの方々が、経営学・経済学・ファイナンスの最先端の研究と教育がダイナミックに融合する本研究科の門を叩かれることを期待しております。

経営学研究科のコンセプト

首都東京には、我が国を支える主要な大小の企業が集積し、新しい企業を創業していく潜在力があります。それを現実の活力に転換するためには、マネジメントのあり方を探求する第一線の研究者と、組織を動かす高度な能力を有する経営管理者・起業家の養成が欠かせません。

また、経済のグローバル化やインターネットの発達、環境への配慮などにより経済活動の仕組みも日々変化する中で、ビッグデータの蓄積とともに高度な経済学やファイナンスの専門的知識を用いた経済分析や資産運用・資金調達・金融リスク管理が求められています。

経営学研究科では、これらの社会的要請に応えるために高度な研究水準を維持し、その成果を博士前期課程および博士後期課程において学術的もしくは実践的な教育に反映させていきます。特に、博士前期課程では経営学・経済学・ファイナンスの各分野に教育プログラムを設置します。

専攻紹介

経営学専攻 経営学プログラム(MBA, Master of Business Administration)

「経営学プログラム(MBA)」では、東京都の産業育成、経済の活性化に貢献することによって、国家レベルの産業競争力を強化・発展させていく人材を養成します。すなわち、戦略的な思考能力と高度な経営管理に関する知識を有し国際的に活躍できる高度専門職業人と、経営学の諸理論を修得し新しい経営学を切り開いていける研究者を養成します。また、いわゆる文系の人材だけでなく、大学の学部で経営学・経済学を学ばなかった理工学系出身の社会人学生を積極的に受け入れ、そのキャリア開発と新産業・新事業の育成に積極的にかかわっています。

授業は、平成28年度に新設された丸の内サテライトキャンパスで平日の夜間と土曜日に開講されます。

経営学専攻 経済学プログラム(MEc, Master of Economics)

「経済学プログラム(MEc)」では、経済学に関する専門的な知識を有し、学術的あるいは実務的な課題について幅広い視野を持って研究を遂行できる能力を持った研究者および実務家を養成します。官公庁・シンクタンク・企業等において、経済活動の分析、経済政策の立案、企業の効率的な活動の提言を行うための知識・手法および課題への取り組み方を修得する他、経済学の諸理論を応用し、経済システムや経済社会の事象をグローバルな視点で歴史的な経緯も含めて資料を分析し、高度な歴史的知見の提供や問題解決のための政策提言を行う能力を身につけさせることを目標とします。

コア科目と呼ばれる、マクロ経済学・ミクロ経済学・計量経済学の高度な基幹理論の学修には数学・統計学が不可欠ですので、大学の学部で経営学・経済学を学ばなかった理工学系出身であっても経済学に関心を抱く社会人学生を積極的に受け入れます。

授業は、平成28年度に新設された丸の内サテライトキャンパスで平日の夜間と土曜日に開講されます。

経営学専攻 ファイナンスプログラム(MF, Master of Finance)

「ファイナンスプログラム(MF)」では、グローバルな金融センターで活躍できる、ファンドマネージャー、クオンツアナリスト、リスク管理者、トレーダー、金融開発者、政策立案者、財務責任者などの金融のプロフェッショナルを養成します。

丸の内サテライトキャンパスにて授業を行い、クォーター制(4学期/年)を導入することで体系的学習を促進します。「投資運用」「オプション」「金融リスク」「数値計算」をコアに、「統計学」「数学」「経済学」の科目を効率的に配置したカリキュラムにより、国際的水準のファイナンス・金融工学を学習します。また、ファイナンス演習(ゼミ)や、ファイナンス考究(ケーススタディによる実践的学習)、修士論文の執筆は必修です。各分野の理論に精通した教員、実務経験を有する教員が、時間をかけて少人数の優秀な人材を指導する体制を構築しています。また、海外からも研究者を招聘して、英語による講義を提供するなど密度の濃い教育を展開します。