MEcプログラム第一期生 座談会
〜MEcプログラムを語り尽くす
プロフィール

伊藤 篤
金融機関勤務
2018年入学

間中 健介
官公庁在籍
2018年入学

金 エイ旭
留学生(中国)
2018年入学

渡辺 隆裕
MEcプログラムディレクター
司会担当
※以下は、2019年9月5日に行われた第一期生の座談会をもとに、原稿として再構成したものです。
なお第一期生は首都大学東京の学生となりますので、大学名は首都大学東京で表記しています。
少人数教育について
渡辺
本プログラムの少人数教育のメリットをどういったところで実感されているか、具体的に教えて頂けませんか。
伊藤
この大学院にくるまでに通っていた学校があって、そこでは人数が多く、質問しづらかったところがあって。何か疑問があっても、そのまま「まあ、いいか」って流していました。しかし、ここでは少人数で、以前よりも積極的に質問をしやすく、すぐに疑問が解消することができました。
ここではゼミの内容も、学生の興味に合わせてもらえました。「専門的にこういうことをやりたい」と思って来ているので、それは嬉しかったです。あと、社会人でのゼミは、時間設定も含め、いろいろわがままをお願いしなきゃいけない局面もあるのですが、そういうところを柔軟に対応して頂けたので、本当にありがたいなと思います。
渡辺
確かにそうですね。フレキシブルというか。少人数だと小回りもききますので。
伊藤
逆に、やりたいことがないと。「こうしてくれ」とか言わないと、「大丈夫か?」みたいな感じになっちゃう。
渡辺
確かに、そこは少人数で大変なところですね。間中さんは、いかがでしょうか?
間中
はい、(少人数のメリットは)実感しています。先生はたぶん大変だと思うんですよ。先生は、私がいろいろ言うことに対してちゃんとしっかりまとめてくださる。どんなことも答は自分の中にあると思うんですけど、その答をある程度導いてくれるっていうか。高見先生とか竹内先生とかが、僕が言葉にできないことをうまく言葉にしてくれて「じゃあ、こういうゴールに行ったら?」と導いてくれる。私一人では10年間勉強してもたどり着けないものを見出せたっていうのは、もう、本当に入った価値がありますよね。
渡辺
確かに。話を自分の方向に持っていくのではなく、学生の希望に対応するって、すごく難しいんですよ。
間中
だと思います。
渡辺
でも私達のカラーと言うか、そのような「学生を受け入れる力」のある教員を揃えてきたっていう自負はあるので、そこを評価して頂いたのは本当にうれしいです。
間中
でも学生も少人数じゃないですか。毎週、毎週、当てられるっていうか、毎週、毎週、しゃべんなきゃいけない。
渡辺
無理やり、そう…。本当に毎週、ほとんどマンツーマンで見られてるので、さぼるわけにいかないっていう。大変さもあるっていうことですね。
間中
お互いに大変な中で何かを作り上げていくっていうのは、すごい。
渡辺
そうですね。
間中
そういうのが好きな人には、すごく良い大学院だと思います。

渡辺
金さんは私の学生で、私といつもマンツーマンでゼミをしてますけど(笑)。他の先生と接して、少人数で良かったと思う時はありますか?
金
田中先生の数学の授業のとき(笑)。人数が少ないので、先生がみんなの授業の理解度を把握した上で授業を進めていくということです。
渡辺
確かに、それは少人数授業のメリットですね。
金
例えば、あるところで、誰もそれが分からなかったので、先生が2回それを教えて、2回「分かりましたか?」と聞きました。
渡辺
え?2回教えたってことですか?それは、聞かなかったことにしましょう。(笑)

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