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カーボンニュートラル実現に向けて

こんにちは。宮本ゼミ3期生の川野来弥です。

私はUOWで気候変動問題について取り上げました。

二酸化炭素排出量が増え続ける中、日本は2020年に「2050年、カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。あと30年という短い時間で、この目標を達成するために何をする必要があるのでしょうか?

それは電化と電源の脱炭素化です。電化とはEVへの乗り換えや水素の活用製造、ヒートポンプの高温化技術の開発などです。これらには課題があり、それを解決していく必要があります。脱炭素化とは再生可能エネルギーの発電を増やすということです。

私は再生可能エネルギーの中でも太陽光発電に注目しました。日本の太陽光発電設備容量は世界第3位ですが、発電コストが諸外国よりも高いという特徴があります。発電コストが高い要因として利用できる土地に制限があることや災害への備えが挙げられます。これらの解決策としては、農地転用を行うことやFIP制度への移行が考えられます。発電事業者が増えることで競争が促され、太陽光発電導入量の増加が期待されます。

2050年にカーボンニュートラルの実現というのはとても困難な目標だと思います。産業革命は木材よりもはるかに高いエネルギー密度の石炭によって駆動されましたが、私たちは今エネルギー密度低い再生可能エネルギーへの移行を産業革命よりも短い期間で行おうとしています。この移行は必ずしも経済的利益を約束するものではありません。そこで、カーボンニュートラルに向けて経済的促進力を生むために、新たな付加価値を創出するビジネスモデルと、そのビジネスモデルが意味のあるものとなるような生活スタイルを受け入れる必要があります。

私達が今の生活を何も変えなければ、カーボンニュートラルの実現は不可能であると考えられます。新しいビジネスモデルの構築と新たな生活スタイルの受容をすることで、気候変動問題の解決への一歩となります。

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