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自動車保険市場が60%減!?

皆さんこんにちは!宮本ゼミ経済サブゼミです。

私たちは「2030年―全てが加速する世界に備えよ―」という本を取り上げ、テクノロジーの発達によってこれからの社会がどのように変化していくのかを考察しています。 そして今回、私たちが特に興味を持った「保険の未来」について発表しました!

保険システムとして、現在、医療保険では健康な人が支払う保険料が健康ではない人にかかる費用をまかなっています。しかし、このシステムにおいて健康な人は常に不必要に高い保険料を負担することとなってしまいます。

この前提を覆すのがヘルスケアの進歩です。アップルウォッチなどのヘルスケアグッズが進化し、機械によって人間の健康状態を把握・予見できるようになっています。また、遺伝子検査が簡単にできるようになったことで、個人に最適な食べ物、一番かかりやすい病気などもわかるようになりました。

このようなヘルスケアの進歩により、健康であることをデータで示すことが容易になっています。これらのデータを用いてSNSなどで仲間を募り、健康な人だけで保険を作るとどうなるでしょうか。先ほどの前提が崩れ、残った人全員の保険料を引き上げる必要が出てきてしまいます。

更にもうひとつ伝統的な保険のシステムには重要なポイントがあります。それは、保険市場には規模の経済が働いているということです。適切な保険料を設定するために、膨大な人・情報・分析学者が必要となり、圧倒的規模で他を勝る存在である大企業が、保険市場において有意な存在となっていました。

しかし、近年のテクノロジーの発展によって様々な「膨大」を必要としない「クラウド保険」という新しい保険システムが誕生しています。まだまだ発展途上の段階ですが、アプリを使って保険に加入することができたり、顧客のニーズに合わせた保険商品を販売したり、と全く新しい保険が誕生しています。私たちがネットショッピングで服を買うように、保険も気軽に購入できるようになるといいですね😀

そして、今後10年で自動運転車が当たり前になることによって、確実に変化するであろう自動車保険市場は、2040までに60%減少すると予測されています。将来、自動運転車のコストが4分の1から5分の1に低下すると言われており、車の所有は不要になるだけではなく割高となり、サービスとして利用するものに変わると言われています。自家用車の所有が少なくなれば、消費者が自動車保険を利用する必要もおのずと減少します。

このように、様々な技術の進歩とそれらが組み合わさることで、多くの分野で進化が加速しているため、伝統的な業界は変化を求められています。就活をする方も、そうではない方も、この先技術の進歩によって様々な業界がどのように変化するのか考える必要があるのではないでしょうか?

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