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未来の学校

皆さんこんにちは!宮本ゼミ3期生の川野です。

現在日本では教員の長時間労働が問題視されています。政府が教員の働き方改革を行っても、教員の仕事量や労働時間にあまり良い変化が起きていないのが現状です。

いくつかの原因が指摘されています。

ひとつめは曖昧な仕事が多いということです。日本ではメンバーシップ雇用が基本であり、諸外国に比べて、誰がどの仕事をすべきかが明確になっていません。日本の学校はほとんどが教員のみで構成されていますが、諸外国では教員よりもサポートスタッフの方が多いことも珍しくありません。教員の仕事量を削減するためにも教員とその他のスタッフの構成比を見直す必要があるのではないでしょうか。

ふたつめはICT教育の遅れです。政府は教育のICT化に向けて動いていますが、デジタル教科書の使用に賛否両論があり、未だに学校への導入は遅れています。ICT化に対する不安を取り除くことで、日本においても適切にコンピュータを利用した学習が出来るようになっていくと思います。

では、どのような取り組みをすれば教員の長時間労働は是正されるのでしょうか?

私は企業と学校の連携が解決策となるのではないかと考えました。例えば、JR東日本スポーツ株式会社による部活動のサポートが良い例です。企業はビジネスフィールドを拡大することが出来、部活動の支援をすることで社会に貢献できるというメリットがあります。学校には教員の部活動に関連する労働時間を削減できることとプロの指導者に指導してもらえるというメリットがあります。企業と学校の双方にメリットがあるため、持続的に連携が出来ると考えます。

また、エドテックの日本での普及が企業と学校の連携を強めていくのではないかと思います。企業が開発したアプリを使用し子供達が自分自身で勉強できるようになったら、先生1人が何十人もの生徒に指導するという学校の授業形態が変えられると思います。

企業との連携により学校という場所が「勉強を教えてもらう場所」から「自分自身で勉強するために来る場所」に変化する日も来るのではないかと思い、今後の学校の在り方を考えることは面白いなと思いました。

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