みなさんこんにちは。宮本ゼミ3期生の羅あんゆです。
今回のゼミでは、ウクライナからの避難民のお二人に、ゲストスピーカーとしてお越しいただきました。彼女達は、ウクライナで起こった凄惨な出来事についてお話してくださいました。このブログでは、それを皆さんと共有したいと思います。
「皆さんにはどんな夢がありますか?」
最初にこう問いかけられました。「こんな暮らしをしたい」、「あれが欲しい」など色々な夢や願いをもっているのではないでしょうかと聞かれました。
「私たちは何を夢見るかではなく、どのように生き残るかを考えながら日々を生きています。」
それが彼女の言葉でした。
戦争が起きていることも凄惨な事件が起きていることも知ってはいましたが、本当に生き残ることだけを考えて日本に避難してきた彼女の生の言葉を聞いて非常に衝撃を受けました。
他国に突然、行かざるを得なくなり、まったく新しい環境に身を置くことになり、いつ家族や友人と再開できるかわからない。そもそもいつ戦争が終わるのかもわからない。彼女はときどき言葉に詰まりながらもこのように私に伝えてくださいました。私の想像を絶するくらい辛いものを抱えているのだと胸が引き裂かれる思いでした。
ゲストスピーカーのひとりは、健康上の理由から、祖母が他国に避難できず、ウクライナに残っているとのことです。彼女の祖母は
“I am ready to die (死ぬ準備はできている)”
と話していたそうです。
自分や自分の大切な人が常に死と隣り合わせである状況で生きる不安は計り知れないものであると思います。
ある日突然、外国が攻めてきてシェルターにこもり、食べるものも水もない生活を送り、死という恐怖を常に感じながら生活をする。みなさんは、ウクライナの方々に起こっていることが私たちの身に起こり得ないと断言できますか?
彼女たちはまさかこんなことになるなんて想像もしていなかったと仰っていました。
私は今のウクライナで起こっていることを遠い国の出来事だと考えるべきではないと思います。日本が安全な国であるという保証はどこにもありません。彼女たちも「今ウクライナで起こっていることは、次はあなたたちの国で起こることかもしれない」とおっしゃっていました。
“Don’t be silent.”
最後に彼女はこの言葉を私たちに贈ってくださいました。
民主主義国家に生まれた私たちは自分の考えを表現できます。何かに対して疑問に思ったら声をあげることが出来ます。みなさんは今の日本の現状に対して疑問を持ったことはありませんか?もしあるとしたらぜひ声をあげてください。その一言が日本を変えるかもしれません。
彼女たちはウクライナ避難民に対する日本のサポートに対してとても満足、感謝をしているとのことです。さまざまなボランティアの方や政府のサポートによって不安ながらも生活が出来ているようです。
ぜひウクライナの方のためにできること、そして日本のためにできることを考えてみてください。遠い国で起こっていることだと考えず、自分事として捉えることで見方が変わっていくかもしれません。