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「メガトレンドの観点で農業を考える」

こんにちは!宮本ゼミ3期性の木村です。

今回は、サブゼミ経済班による発表がありました。

経済班の発表は、世界経済の大きな5つの潮流(メガトレンド)から、農業の未来について考えるというものでした。それぞれについてみていきましょう。

  1. 人口構造の変化
    現在、農業従事者の7割以上が60歳以上と農業でも高齢化が深刻であると同時に、農業従事者数の減少も課題となっています。そんな中、国の支援拡大や農業法人などの経営組織の増加により、近年若者の就農者が増えてきました。とはいえ、農業従事者の減少は避けられないため、農業従事者数にとらわれずに農業を活性化させるために新たな取り組みが必要でしょう。
  2. 急速な都市化の進行
    都市化が進む中で近年都市農業が注目され、新たに始める人が増えています。背景として、国からの就農支援や土地貸借制度などが充実しつつあり、就農のハードルが低くなっていることが挙げられます。都市農業の生産力は決して高くはないものの、都市住民の農業理解や、緑地空間や防災空間になるなどの付加価値が高く、今後より注目が集まるでしょう。
  3. 気候変動と資源不足
    世界では温暖化が進んでいますが、日本はより速いペースで気温が上昇しています。そんな中、特に農業は気象変動に影響されやすく、緊急性が高い項目であると環境省は発表しています。気候変動によって農業生産性の低下が予測される中で、後述するテクノロジーによる農業支援対策が重要であると考えます。
  4. 世界の経済力のシフト
    今から2050年にかけて、世界の中で農産物の需要(純輸入)が増加する地域はアジア・アフリカ・中東、供給(純輸出)が増加する地域は北米・欧州・アジアだと予想されています。そして、需要地域ならば需要地域としての特徴が今後はますます強くなります。日本では、農産物の輸出額は輸入額の10分の1程度であり、今後も農産物に関しては需要国であり続けると予想されています。食糧安保の面でも生産力を増大することが望ましいでしょう。
  5. テクノロジーの進歩
    いま、ロボット技術や情報通信技術(ICT)などの先端技術を活用して省力化・精密化・高品質生産・自然環境回復などを実現可能にする「スマート農業」が注目されています。 スマート農業が導入されれば、先述したようなメガトレンドの変化による農業の課題を大きく改善することができるでしょう。

このように、日本や世界の農業は今後メガトレンドにより大きく影響を受けることが予想されます。

そんな中で、日本の未来を担う私たちは「農業が直面する課題は何か」、「課題解決のためには何が必要なのか」などについて、考えるべきではないでしょうか。

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