こんにちは。宮本ゼミ3期生の江上璃乃です。
メタバースという言葉を聞いたことがありますか?
メタバースとは、「誰もが現実世界と同等のコミュニケーションや経済活動を行うことができるオンライン上のバーチャル空間」のことです。 昨年、Facebook社が社名をMetaに変更し、さらに今後メタバース事業に約5000万ドルの投資を行うことを発表したことで、メタバースへの関心はますます高まっています。
なぜ、今メタバースは注目されているのでしょうか。
まず、技術的要因としてAR/VR技術の進化が挙げられます。私たちはゴーグルやコントローラーを通じて仮想世界にいるような視覚的体験や、身振りや手振り、顔の表情を用いた非言語的コミュニケーションが可能になりました。
次に、NFTの実用化が進んでいることが挙げられます。NFTによって、私たちはデジタルデータに価値を付与し、売買をすることが可能になりました。これはメタバース内のデジタルアイテムについても同様で、このNFTとメタバースを組み合わせることでより大規模な経済活動がメタバース内で行われるようになると期待されています。
また、社会的要因として新型コロナウイルスの影響が挙げられます。オンライン化が進む中で、よりリアルに近いコミュニケーションの形式としてメタバースへの注目が高まっています。
メタバースを利用することには、以下の3つのメリットがあります。
・場所、空間、人数などの制約がないこと
・非現実的、非日常的な体験ができること
・他者と気軽に交流できるコミュニティであること
です。
これらのメリットを持つメタバースを利用して、今後多くのビジネスが展開されていくとされています。
実際、Metaではメタバースを活用した新しい働き方としてHorizonWorkroomsを提供しています。ユーザーはVR空間内でアバターの姿でミーティングを行うことができます。リモートワークは、柔軟性の高い勤務形態であった一方で、オンラインでのコミュニケーションの難しさなどが課題でしたが、VR会議室では、離れた場所にいても生産性を高め、また連携を強化することができます。
実際にメタバースが実現するためには、社会課題や技術の標準化などたくさんの課題があります。しかし、メタバースは将来的に私たちの働き方に加えて、社会の仕組みを大きく変化させる可能性を持つ技術であり、今後様々なビジネスが展開されていくでしょう。
皆さんもぜひ今後のメタバースの動向に注目してみてください。