こんにちは!宮本ゼミ2期生の岩崎です。
宮本ゼミでは、毎週ゼミ生が各自興味を持ったニュースを紹介し、その後ゼミ全体で意見交換・議論を行っています。毎回たくさんのテーマについて議論するので、ゼミを通して
知識を深めることができ、とても楽しいです!
さて、今回は、選択的夫婦別性制度に関する記事を扱いました。
選択別夫婦別姓制度とは、結婚後も、希望する夫婦がそれぞれ結婚前の姓を称することができる制度です。
現在の日本では、夫婦同姓が義務化されていますが、世界的では夫婦別姓が一般的になっています。国連の女性差別撤廃委員会から日本の民法に対して、差別的である、と改善警告が出されており、多様性が求められる現代において考えなければならない問題です。
選択夫婦別姓制度を導入することで、改姓しないという選択ができるため、個人のアイデンティティの尊重・ジェンダー間の平等の促進などのメリットが挙げられます。また、職業上、改姓によって不利益を被ってしまうといった問題も解消することができます。更に、夫婦別姓を望むため、事実婚や未婚という選択を取る/考えている人にとって、結婚に対するハードルを下げることができるため、間接的に少子化対策につながるのではないか、という考えもあります。
一方で、制度の導入によって、昔から日本で大切にされている家という考え方が薄れ、家族の一体感や絆が失われてしまうのではないか、という懸念があります。また、現在では夫婦同姓であるため、生まれてきた子供は自動的に両親の姓になりますが、別姓夫婦の間に生まれてきた子供は、どちらの姓になるのか、子供の姓の選択の難しさという問題があります。更に、現在の日本では、夫婦別姓を望む人は少ない(H29年度国勢調査より)ため、社会全体の利益を考えると、改姓手続きを簡略化する、あるいは、現在一般的となっている旧姓の通称使用の拡大を図るような政策を打つべきである、という声もあります。
日本では、選択別夫婦別姓制度について以前から議論が進められていますが、未だに賛否に分かれ制度導入には至っていません。多様性が重要視される現代社会において、これから、社会全体の人々が納得するような議論・制度設計が行われる必要があります。
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