こんにちは、宮本ゼミ2期生の片瀬です。
宮本ゼミでは、”Updating Ourselves to the World” と題し、毎週各自が興味を持った課題を発表し、それについて全員で討論しています。
私は、米国ニューヨーク州での大麻の合法化に関する記事を取り上げました。
ニューヨーク州では嗜好用大麻の合法化が決まりました。これにより、21歳以上の成人による娯楽目的の大麻使用や購入、個人目的での栽培も許可されます。(ちなみに、日本人は海外であっても大麻に手を出すと罪に問われます。)
日本では「ダメ、ゼッタイ」と言われる大麻ですが、なぜ合法化されるのでしょうか?
合法化により、主に税収や雇用の拡大、犯罪組織の収入源を断つことなどのメリットが見込まれます。また、人種差別の解消にも繋がるとされています。アメリカで大麻を使用している人は白人、黒人でほぼ同程度の割合ですが、逮捕された黒人の数は白人の約3倍になっています。それゆえ、大麻を合法化することで大麻関連の検挙における人種的に偏った扱いが減るとされています。
一方デメリットとして、大麻使用がハードドラッグへの入り口となることや依存症患者の医療費の増加、事故の増加などが挙げられます。
今回ニューヨーク州で合法化されたのは「嗜好用」でしたが、大麻には、病気の症状緩和のために利用される「医療用」の大麻も存在します。ほんの一例ですが、がんの化学療法による副作用を抑えたり、てんかんの発作を抑制したりする効果があるとされています。しかし、あくまでも薬物なので依存者が増加する可能性も考慮して使用しなければなりません。
現在日本では、大麻取締法によって大麻の所持や栽培は禁止されています。嗜好用大麻はもちろんのこと、医療用大麻も禁止されている状況です。
発表後に行われた議論では、日本での嗜好用大麻合法化は適切ではないが、医療用大麻については合法化しても良いのではないかという意見が多数ありました。
日本ではあまり議論されない大麻について、国内外の現状を知り、正しい情報をもとに自分なりの意見を持つことが大切だと思います。
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