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わたしの「軸」は?

こんにちは。宮本ゼミの川西です。今日は私が先日のゼミ(11月18日)の様子をお伝えしたいと思います。

突然ですが、みなさんは自分自身の目標や就職活動においてどのような「軸」を持っていますか?

「軸」とは何なのだ、と思う方もいるかもしれません。もちろんそれは人それぞれで、決まった形、枠組みがあるものではないと思います。しかし、それを意識して持っているのとそうでないのとでは大きな差がある、今回のゼミではそんなことを学びました。

今回はゲストスピーカーとして、宮本先生の過去の学生である篠崎様が参加してくださいました。篠崎様は、自身の大学時代から大学院への進学、就職、転職、そして現在に至るまでのお話を私たちにしてくださいました。

お話の中で印象に残っていることが二つあります。

一つ目は、転職を決意した経緯です。それは、「自分のやりたいこと」と「会社、社長の方針」の間にずれを感じたことからだとお話してくださいました。「自分のやりたいこと」、それは私たちが今必死に見出そうとしているもの、特に就職活動中の学生が向き合っていることなのではないでしょうか?ただ、就職していざ仕事を始めると目の前のことに必死になり、それを見失ってしまいがちになるそうです。一生懸命見出した「自分のやりたいこと」を社会人になっても持ち続け、周りの変化に敏感に反応すること、難しいですがとても大切なことなのだと感じました。

二つ目は、篠崎様が大切にされていることです。それは、基本的な礼儀、特に挨拶、お礼など当たり前のことを当たり前にすることです。篠崎様のお話を聞いていると、この信念を大学時代から持ち続けているのだということが伝わってきました。そして、これこそが篠崎様の「軸」なのだと感じました。

将来を形作る「軸」である「自分のやりたいこと」、そして、その人自身を形作る「軸」である自分が大切にしている信念、この二つを意識して持ち続けることの意義を篠崎氏から教えていただいたように感じます。

また、今回のゼミでは「社会は精神疾患にどう向き合うべきか」についてもディスカッションをしました。

現在日本は、世界で最も多く精神科病床をもっているといいます。また、このコロナ禍でうつ病などメンタルダウンに直面する人は増加することが見込まれています。ディスカッションでは、精神病は個人のメンタルの強さなどに関わらず、誰にでもなりうる可能性がある病気だということが共通認識となりました。また、それを理解したうえで、その「病気」とどう向き合うのかが焦点となりました。ゼミ生からは、家族や地域の人々といった周りのサポートの重要性が挙げられました。その他にも、病気としての理解が広まること、患者の話を聞く、会うというごく簡単なコミュニケーションの重要性が話し合われました。

また、中国における周りの人とのつながりやその仕組みの事例も挙がり、議論は大いに深まりました。さらに、労働環境の問題にも焦点があてられ、今後外国人労働者が増加したとき日本の企業はどう対応するべきか、ということについても話し合いをしました。本当の意味でグローバルな社会を目指すのであれば、人種という垣根をこえた「人」対「人」のコミュニケーションが広まるべきだと考えます。

長くなりましたが、今回のゼミでも様々な視点から社会を見て、自分の頭で考える、そして違う人の意見を取り入れるといった宮本ゼミらしい様子が沢山見られたように思います。ゲストスピーカーの篠崎様ありがとうございました。

宮本ゼミではただいま新しいゼミ生を募集しています!

新しい視点をもったみなさんに会えるのをゼミ生一同楽しみにしています。

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