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幸運をUnder Valueしない

みなさんこんにちは。宮本ゼミ三年の横山です。

今回は先日行われたゼミの様子を報告させていただきたいと思います。

今回はアジア開発銀行でご活躍されている川畑智昭様にゲストスピーカーとしてご登壇頂きました。川畑様は慶應義塾大学をご卒業後、米国の大学院に進まれ、その後、モルガンスタンレー証券や世界銀行等を経て、現在、アジア開発銀行で開発コンサルタントをされておられます。

川畑様は初めに、意思決定の重要性についてお話し下さいました。意思決定は直感的判断と意識的(論理的)判断の二つが存在するが、社会では後者の思考がより重要になるという見解をご紹介いただきました。社会で直面する問題は、高度かつ複雑なため、多面的に捉え、論理的な判断が重要であるということを学ばせていただきました。

また、川畑様はキャリア設計において、具体的な答えが欲しいときは具体的に行動してみるのが第一であるとし、身近で自分ができることをとことん納得いくまでやり抜くことが大切であると仰っていました。

川畑様は29歳までは自分への投資期間だと考えておられ、私たち学生には自分の性格や個性などに適した自己投資を熱中してやることが30代、40代になって活きてくるとアドバイスをくださいました。

川畑様の多くのご助言の中でも「良い人であること」、「相手のことをよく知ること」という言葉はとても印象的でした。多種多様な方々と共に複雑な問題に取り組む国際機関でも第一線でご活躍なさっている川畑様の言葉には重みがあり、相手を受け入れ、協調していく姿勢は国際的な舞台に限ったことではなく、身近な人間関係から意識して行っていくべきだと思いました。

最後に、「幸運」を過小評価してはいけないというメッセージを頂きました。人生では偶然の出会いがあるが、それを過少評価せずに活かしていくことが大切であるとお話下さいました。その言葉からは川畑様の家族に対する愛や仕事に対する誠意、人生観も少し垣間見えたように感じました。

私含めゼミ生一同は改めて出会いに感謝し、日々の行動や努力することを見直すことができました。川畑様、大変貴重なお話を本当に有難うございました。

また、ゼミではゲストレクチャーに続き、沖縄問題から日本の安全保障と香港問題から言論の自由と民主主義についてゼミ員から発表があり、それについて議論を行いました。安全保障は日本の経済社会を考える上で極めて重要なイシューなので、ゼミでは引き続き学びを深めていく予定です。

また、宮本ゼミでは来年度、一緒に日本や世界が抱える課題を分析、理解し、世界にインパクトを与えるGame changerを目指す方を募集しています。ご興味がある方はInstagram(tmu.miyamoto.group)までお気軽にお問い合わせ下さい。

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