丸の内QFセミナー

Marunouchi QFseminar

第63回研究会

開催日:

2021年10月8日 (金) 16:00-17:00

会場:

Webinar形式(Zoom)

報告者:

大山 篤之 氏(証券取引等監視委員会 市場分析審査課 証券取引審査官)

タイトル:

高速取引行為の特性分析

概要Abstract

2019年11月から2021年3月末(343営業日分)の現物(約4000銘柄)の取引データを用いて、金融商品取引法に基づき高速取引行為を行う者として登録された者(高速取引行為者)の高速取引行為に関する特性分析を行った。分析の結果として、①高速取引行為の多くが高頻度取引により行われ、成行注文の発注が限定的であること、また、②対象期間における東証取引全体に占める高速取引行為の割合は、注文件数ベースで約7割、売買代金では約4割、IOC注文(指定した値段かそれよりも有利な値段で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、約定しなかった注文数量を直ちに失効させる条件付き注文)件数では約8割超に達すること、そして、③相場の各局面で高速取引行為の取引状況に特異な差異が見られず、変動局面(特に2020年3月の新型コロナウィルスの影響が深刻となり、世界的に株価が下落する相場環境)でも、取引銘柄のカバー率は全銘柄の98%程度と高く、スプレッド面で流動性を供給(最良気配スプレッドを縮小に寄与)している、などが示唆された。

講師ご略歴Profile for speakers

2008年京都大学にて博士(経済学)取得。2007年からニッセイ基礎研究所に勤務した後、2015年金融庁監督局証券課、16年検査局総務課、17年から総合政策局金融研究センターの研究官としてHFT分析に従事。2020年より現職。

お申込み方法Registration

第63回研究会へ参加される方は必ず事前登録をお願いいたします。
参加登録の締切は10月6日(水)です。
下記のいずれかの方法で「お名前・所属機関・電子メールアドレス」をご連絡ください。
開催日当日の午前までにご参加のために必要なURLを記載したメールをお送りします。
※参加費は無料です。

WEBからの登録
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電子メールでの登録
finance●tmu.ac.jpまで「お名前・所属機関・電子メールアドレス」をご連絡ください。
(※ご連絡時は●を@に置き換えてご使用下さい。)

ご参加情報は、東京都立大学金融工学研究センター、講演者により共有され、当セミナーの円滑な運営のために利用します。 

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