丸の内QFセミナー

Marunouchi QFseminar

第61回研究会

開催日:

2021年3月26日 (金) 11:00-12:00

会場:

Webinar形式(Zoom)

報告者:

桜井 悠司 氏(リッチモンド連邦準備銀行 シニア・ファイナンシャル・エコノミスト)

タイトル:

コロナ危機下での債券と株式の相関関係について

概要Abstract

本研究ではコロナ危機以前と以後で米国の株式インデックスと国債の金利の関係がどう変化したかを分析する。その目的のために、2つの変数が共に上昇、あるいは低下するという条件付きの相関である、上方向相関と下方向相関を計算する。主要な発見は以下の通りである。第一に、株式と金利の間には相関の非対称性が発見された。具体的には、危機以前には下方向相関が上方向相関よりも高かったが、コロナ危機が始まって以降はその関係が逆になった。この変化は満期が短いほど大きいことも判明した。第二に、どのようなモデルがこの相関の非対称性を捉えることができるかを比較したところ、混合t分布が最も高い説明力を示した。最後に、上方向相関と下方向相関の時間変化を駆動する説明変数を調べたところ、経済政策の不確実性が統計的に有意な説明変数であることが見い出された。

講師ご略歴Profile for speakers

2005年東京大学教養学部基礎科学科数理科学分科卒業。2007年東京大学大学院数理情報学専攻修士課程修了。JPモルガン証券、みずほ第一フィナンシャル・テクノロジー、日本銀行金融研究所にて勤務の後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校アンダーソン経営大学院で博士号を取得。2016年8月からリッチモンド連邦準備銀行にてファイナンシャル・エコノミストとして勤務開始。2020年10月からシニア・ファイナンシャル・エコノミスト。

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