丸の内QFセミナー

Marunouchi QFseminar

第45回研究会

開催日:

2019年8月22日 (木) 18:00-19:30

会場:

丸の内永楽ビルディング18階 首都大学東京 丸の内サテライトキャンパス

報告者:

Benjamin Poignard氏
(大阪大学大学院経済学研究科講師)

タイトル:

"Long term asset allocation" (「長期投資の資産配分」)

概要Overview

長期投資の資産配分では、資産収益率の予測可能性が鍵となる。多くの場合、資産収益率は5~10年の長期平均に平均回帰し、価格上昇の後には一般的に価格下落が続くことが多い。長期投資の資産配分でのもう1つの鍵は負債制約である。こうした制約のもとで、投資家は純資産について効用を最大化するように資産配分を選択する。それゆえ、長期投資の資産配分での負債制約の影響を考察するには、資産と負債の相関が重要な要素となる。このような枠組みで、資産配分はリスクの期間構造に依存し、期間構造は多変量自己回帰(Vector Autoregression:VAR)モデルで推定される。
本研究では、過学習を防ぐため先験的に多くのゼロ制約を置いたパラメータの少ないVARモデルを提案する。このモデルは負債に関する変数の挙動も包含し、資産配分のポートフォリオで決まっているため、資産と負債の相関に関する期間構造を得ることができる。1970~2018年のフランスの四半期データで実証分析した結果、資産変動に予測可能な部分の存在が示された。さらに、債券と現金の長期投資の配分は、長期運用債券や短期金利といった負債の変数との共分散に有意に依存することが示された。

Julien Pénasse (University of Luxembourg)、
François Dezorme (Institut Louis Bachelier, Paris) との共著

※本講演は英語で行われる予定です。同時通訳はありません。

講師ご略歴Profile for speaker

2017年にパリDauphine大学とCREST (Center for Research in Economics
and Statistics)で応用数学のPhDを取得した後、2017年9月より大阪大学で
高次元統計、スパース性、最適化、非線形時系列分析をテーマに研究。
2019年4月より大阪大学大学院経済学研究科で計量経済学・統計学の専任講師。
この間、2015年~2018年には、パリのInstitut Louis Bachelierにて
計量分析(Quantitative Research)のコンサルタントとしても勤務。

お申込み方法Registration

第45回研究会へ参加される方は必ず事前登録をお願いいたします。 参加登録の締切は8月21日(水)です。
下記のいずれかの方法で「お名前・所属機関・電子メールアドレス」をご連絡ください。
※参加費は無料です。

WEBからの登録
本ページにあります「REGISTER HERE」ボタンをクリックいただき、お申し込みフォームよりご登録ください。

電子メールでの登録
finance●tmu.ac.jpまで「お名前・所属機関・電子メールアドレス」をご連絡ください。
(※ご連絡時は●を@に置き換えてご使用下さい。)

当日のご案内Information

当日は丸の内永楽ビルディング3階の受付にて、首都大学東京のセミナーへ参加する旨とご所属、お名前を申し出てください。
ビジターカードが発行されますので、18階の首都大学東京丸の内サテライト キャンパスまでお越しください。

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