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悩みなき社会を作りたい

こんにちは!宮本ゼミ3期生、肥田芽依亜です。

令和3年の自殺者数は21007人でした。1年間で2万人以上の人が自ら命を絶っています。

この数字を少ないと思うか、多いと思うかは人それぞれだと思いますが、この数は同年の交通事故死亡者数の約8倍にも及びます。

日本の自殺死亡率(国民10万人中の自殺死亡者数)はG7中第1位となっており、他の先進国と比べても自殺大国であることがわかっています。

自殺に陥ってしまう理由は人によって様々ですが、警察庁によって挙げられている主な原因は「学校問題」「男女問題」「経済問題」「健康問題」「家庭問題」「勤務問題」の六つです。そのうちの一つが原因というわけではなく、自殺者の自殺理由を調べると、平均四つの原因を抱えていたことがわかっています。複数の悩みが複雑に絡み合い、どうにも解決しようがなくなってしまい、追い詰められた結果自殺に陥ってしまうのです。

実際にコロナウイルスが流行した2020年、2021年は人々の悩みや不安が著しく増加したことにより、自殺者数が予測値よりも大幅に増加しました。また、自殺率は失業率との相関関係も認められており、社会の状況に大きく影響を受けることがわかっています。

このような状況を受け、ここ20年ほどで自殺は「個人的な問題」ではなく「社会的な問題」として認められるようになりました。社会全体として自殺者数を減少させるために、国や自治体、非営利法人などは動き始めています。わたしたちにできることも多くあります。あなたが家族や友人のSOSに気付くことも、そのうちの一つです。

自ら死を望む必要のない社会、追い詰められることのない社会、そんな社会を実現するには何が必要でしょうか。あなたが望むのはどんな社会でしょうか。ひとりひとりが考え、行動することで、社会が動きます。

社会を構成する一員として、このブログを読んだあなたは何を考えますか?

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