皆さんこんにちは。宮本ゼミ3期生の小山るり子です。
皆さんは、現在の日本の再犯率が何％かご存じですか？
正解は約50％。出所者の2人に1人は再び罪を犯しています。 そして、この数値は年々上昇しているのです。
なぜ再犯率はこんなにも高い数値なのでしょうか？
原因は様々ですが、私が考える最も大きな原因は、出所者に厳しい世の中です。具体的には、出所者が職に就いたり、自分の住居を持ったりすることが難しい現状があるのです。 そのため、経済的に困窮し再び犯罪を犯してしまった出所者も少なくはありません。
実際に、再犯を犯した人の約7割は失職中であったという統計データもあります。
この問題を解決するため、国は保護観察官や保護司によるサポートを行っています。また、弁護士による社会的支援も進んでいます。
それでも増える再犯率。変えねばならないのは、私たちの出所者に対する意識かもしれません。「犯罪者＝極悪人」という考えを変える必要があるのではないでしょうか。
実際に罪を犯すのは、極悪人より社会のセーフティーネットからこぼれ落ちた人が圧倒的に多いのです。再犯をさせないためには、「懲らしめる」のではなく「手をさしのべる」ことが必要です。
必要以上の社会的制裁を加えず、出所者が更生し新たな人生を歩めるような社会づくりが求められています。