第20回研究会

開催日：

2020年9月7日 (月)　18:30-19:30

会場：

Webinar形式（zoom）

講師：

池田直史 氏（日本大学法学部経営法学科　准教授）

タイトル：

CSR活動と株式のリスクプレミアム：国際データ分析に基づく示唆

概要Overview

環境（Environment）・社会（Social）・ガバナンス（Governance）に配慮している企業を選別するESG投資が、2006年に国連責任投資原則が提唱されたことを機に投資家の関心を集めています。このような背景の下、企業が社会的責任（CSR）活動の成果を積極的に発信するなど、企業の側もCSR活動に対する意識が高まっています。
では、CSR活動と株式リターンにはどのような関係があるのでしょうか。直感的には、CSR活動を積極的に行う企業に投資すると、高いリターンが得られると思うかもしれません。しかし、このような企業はリスクが低くなるために、株式のリスクプレミアムが低くなるという議論が存在します。この立場に立てば、リターンは低くなると予想されます。
本講演では、全世界約3,500社の環境・社会スコアと株式リターンのデータを分析した研究結果に基づいて、CSR活動とリスクプレミアムとの関係や、企業価値との関係を論じます。また、各国の人々の環境問題や社会問題に対する意識が、各国のリスクプレミアムに与える影響についても論じたいと思います。

講師ご略歴Profile for the Speaker

慶應義塾大学商学部卒業。慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程修了、博士（商学）。三菱経済研究所研究員、東京工業大学工学院助教を経て、2020年4月より現職。　

お申込み方法How to register

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※参加費は無料です。

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