東京ファイナンスフォーラム

Tokyo Finance Forum

第19回研究会

開催日:

2020年8月7日 (金) 18:30-19:30

会場:

Webinar形式(zoom)

講師:

松浦 元氏(㈱クレジット・プライシング・コーポレーション)
木村 哲也氏(i Smart Technologies(株))

タイトル:

IoT技術が可能にする産業と金融のデジタル・トランスフォーメーション(DX)

概要Overview

ここ数年、IoTへの取組等、産業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の必要性が叫ばれてきました。

ここにきて、意味のあるDXのユース・ケースが複数出現してきたタイミングでコロナ禍が発生し、企業活動のデジタル・シフトは一気に進行する様相です。

この状況は従来銀行の融資担当者や株式アナリストが実施してきた金融における企業活動のモニタリングにも否応なしの変革を招来することになることが予想され、産業のDXと両輪で産業金融のDXも必然的に進捗させざるを得ない状況に至っていると考えられます。

本講演では、製造業において従来にない安価かつ簡単なIoTによる生産活動測定サービスを立ち上げ、実務実装の実績を多く有するi Smart Technologies(株)社長、木村哲也氏より生産活動のデジタルデータ収集の実際と経営指標化についてご説明頂いた後、(株)クレジット・プライシング・コーポレーション取締役、松浦元がIoT等から派生する産業デジタルデータと金融の融合と複数の企業データを俯瞰することによる新たな付加価値の創出、およびDXが進捗した後の産業金融の未来像についてご説明申し上げます。

講師ご略歴Profile for the Speaker

松浦 元氏
2001年㈱クレジット・プライシング・コーポレーション設立と共に(株)日本長期信用銀行(現(株)新生銀行)より出向、2002年入社と共に取締役就任。
一貫して銀行、総合商社、リース会社の信用リスク管理の高度化の支援を実施し、多くの法人/個人、国内/海外向けのクレジットスコアリングモデルの構築に従事。また航空機、船舶といったフィジカルアセット向けスペシャリティファイナンスのリスク管理手法の構築についても複数の実績を有する。
現在、新たなICT技術を利用した金融リスクマネジメント業務の革新について研究を進めており、なかでもIoT情報を利用した信用リスクモニタリング手法、企業評価手法の創出に力を注いでいる。
1991年関西学院大学経済学部卒業、2006年一橋大学国際企業戦略研究科金融戦略コース修了。

木村 哲也氏
トヨタ自動車に21年勤務、主に車両運動性能の先行開発・製品開発に従事。また、生産調査部でトヨタ生産方式を学ぶ。2013年にトヨタ自動車の1次仕入先である旭鉄工に転籍。「人には付加価値の高い仕事を」をスローガンとし、IoT技術を用い設備稼働状況を可視化するシステムを構築。運用や社内風土など多くの工夫を重ね、収益・品質・風土面で大きな改革を実現、「第7回 ものづくり日本大賞特別賞」をはじめ数多くの賞を受賞。100ラインでの生産性を平均43%向上、労務費を年3億円以上節減。このIoTおよび旭鉄工で培った活用のノウハウを他社に展開することで同様の生産性向上を実現し、日本の競争力向上に資するために「i Smart Technologies」を設立。「儲かるIoTモニタリング」だけでなく、必要な知識を得るためのe-learningや、改善力向上コンサルティングサービスまで、自社で培ったノウハウを100社以上に幅広く展開中。
i Smart Technologies株式会社 代表取締役社長CEO。東京大学大学院工学系研究科修了。

お申込み方法How to register

参加ご希望の方は8/6(木)までに事前登録をお願いします。
※参加費は無料です。

WEBからの登録
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電子メールでの登録
finance@tmu.ac.jpまで「お名前・所属機関・電子メールアドレス」をご連絡ください。

ご参加情報は、東京都立大学金融工学研究センター、講演者により共有され、当セミナーの円滑な運営のために利用します。 

金融工学研究センター概要

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イベント情報

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