MEcシンポジウム「経済学で考える日本の問題」の開催

【経済学プログラム(MEc)】シンポジウム「経済学で考える日本の問題」

東京都立大学では、2018年4月より大学院教育として経済学プログラム(修士)を開始し、社会人も学べるように、主として丸の内サテライトキャンパスで夜間に授業を開講しています。今年度は、「経済学で考える日本の問題」をテーマとして以下のシンポジウムを開催します。

日時:2023年11月11日(土)
14:00~17:00 (13:30 開場)

場所AP東京丸の内
千代田区丸の内1丁目1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階

申込み:入場は無料。参加登録が必要です(先着100名様)
参加ご希望の方は以下のWEBページよりお申込みください。
https://forms.gle/YokYVwzWfdAmCffN8?

講演1:安田 洋祐 氏(大阪大学経済学研究科 教授)
「ゲーム理論で読み解く日本経済の課題-「ブラック均衡」から脱出せよ!」

講演2:吉野 直行 氏(慶応義塾大学経済学部 名誉教授、金融庁/金融研究センター長、東京都立大学経済経営学部 特任教授)
「ESG投資/最適な資金配分と環境税」

(講演1要旨)
長年伸び悩んでいる日本の賃金と生産性。停滞の大きな原因はズバリ「人と組織」にあります。新たなチャレンジがなかなか生まれず、悪しき慣習からいつまでも抜け出せない。みなさんの組織がそんなブラックな状態に陥ってしまうのは、メンバーが非合理だからではなく、むしろ合理的だからかもしれません。一人ひとりが努力しても抜け出すことができない「ブラック均衡」がなぜ生じるのか。ゲーム理論や行動経済学の知見を活用しながら、組織がはまってしまうこの罠のカラクリと、そこから脱出するための方法を、ぜひ一緒に考えましょう!
(講演2要旨)
SDGs投資/ESG投資の促進が提唱されているが、格付け機関毎に、その定義が異なっている。リスク/リターンで評価されてきた投資の最適配分を、現行のESG投資は、歪めてしまっている点を実証的に説明し、炭素税による環境税が最適ポートフォリオを達成できることを説明する。さらに、環境税が課された場合の日本経済への影響と財政赤字問題について言及し、高齢化のもとでの環境税について考察したい。リモートワークの継続、高齢化での国債需要の安定化、技術開発が、日本経済の再生には不可欠であることを説明したい。

*シンポジウムの詳細につきましては、リーフレットPDF もご参照ください。

過去のシンポジウム(リーフレット)

2017PDF
2018PDF