14金融工学研究センター融工学研究センターは、国際金融都市・東京の発展に向けて、学術的な最先端の研究拠点となることを目指し、金融ビジネスの中心地である東京丸の内地区において2015年に設立されました。学術界と実務界の国際的な連携を通じて、ファイナンス・金融工学の研究の発展を図ってゆきます。 当研究センターの第一の目的は、「最先端の研究」です。高度な金融実務の実践的課題を解決するため、ファイナンス・金融工学における最先端研究を実施します。金融機能の集積は東京の強みです。東京が国際金融センターとしての地位を向上させることは、経済全体の持続的成長を長期的に維持・発展させるための重要な成長戦略です。そのためには、ファイナンス・金融工学の学術的発展が必要不可欠であり、金融経済学、数理ファイナンス、金融計量経済学、データサイエンス、情報技術などの分野において国内外の第一線で活躍する研究者や専門家と連携し、研究を推進します。 第二の目的は「実務との連携」です。金融・資本市場は日進月歩であると同時に、実務と研究の距離が近いという特徴があります。実際に海外の国際金融都市では、実務界と学術界の交流が人的な移動も含めて盛んで、実務的な諸問題が学術研究の対象になり、学術研究の成果が即座に実務に応用されています。当研究センターでは、国内外の大学・研究機関だけでなく、金融機関や公的機関、業界団体や各協会とも連携して、研究を推進します。加えて、シンポジウム、セミナー、国際ワークショップ、研究会の開催を通じて、研究成果を広く社会に還元するとともに、実務家と研究者の交流の場を形成します。 第三の目的は「教育への貢献」です。当研究センターは、大学院教育における高度金融専門人材の養成や次世代のファイナンス・金融工学を担う研究者の育成の拠点としても積極的な役割を果たしていきます。具体的には、国内外の優れた研究者を招き、共同研究だけではなく、大学院生への講義を提供しています。また、当研究センターが開催するセミナーや研究会での発表を通じて、センター所属の多数の教員が指導することにより、学位論文の研究を促進します。金内 山 朋 規東京都立大学大学院 経営学研究科 教授金融工学研究センター長Research Center for Quantitative Financehttps://www.biz.tmu.ac.jp/quantitative-finance/Tomonori UchiyamaURL
元のページ ../index.html#14